2011/08/03

USB Video Class for H.264

2011/6/20 USB規格団体(USB-IF)は、USB Video Class for H.264規格(以下、UVC H.264)を公開した。UVCとは、USBによる動画送信の国際規格で、USBカメラで使われる。H.264とは、動画圧縮の最新国際規格の一つで、動画配信や保存で広く使われている。UVC H.264対応USBカメラが普及すれば、Skype, YouTube, USTREAM 等の動画系ネットサービスのHD化は大きく加速する。

UVC H.264は公開されたばかりの規格であるため、WindowsパソコンではUVC H.264対応USBカメラからの動画をまだ再生できない。再生には、Windowsにおけるマルチメディア制御環境であるDirectShowのフィルタソフトウェアが必要である。

インフィニテグラ株式会社では、かねてより研究していたUSB機器のシミュレーション技術を用いて、UVC H.264対応USBカメラのシミュレーションに成功した。USBカメラの開発には従来長い時間が必要だが、シミュレーションすることで、従来よりも圧倒的短期間でUSBカメラの挙動を再現できた。さらに、このシミュレーションされたUVC H.264対応USBカメラを用いることで、規格公開後わずか1ヵ月で、UVC H.264 DirectShowのフィルタソフトウェア開発を実現した。以下そのデモ動画。

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2011/07/10

Thunderbolt セミナに行ってきた

2011/7/8 CQ出版主催「高速インターフェース&インターコネクト・デザイン・ワークショップ2011」での基調講演「Intel社が推進する高速伝送規格Thunderboltの概要と50Gbpsシリコン・フォトニクスの動向」を聞いてきた。現在の注目技術であり、盛況であった。

Thunderbolt

Thunderboltに関する話のメモ

  • Intel社のライセンス
  • PCIeとDisplayportが入っている。
  • 3レイヤで構成されている : 下から Connector/Cable Layer, Electrical (Optical) Layer, Common Transport Layer
  • この3レイヤの上にPCIe/Displayportが乗る。
  • 現在のアーキテクチャ : PCH (Platform Controller Hub) とThunderboltコントローラ間を、PCIe Gen2×4とDisplayportで接続
  • ディジーチェーン、7hopまで可能、7hopで8ns以内のレイテンシ
  • パケットヘッダ 4bytes、ペイロード 256bytes : レイテンシを小さくするために小さなパケット長となっている。Appleから低レイテンシの強い要求があったとか?
  • ケーブル長は最大3m
  • AOC(Active Optical Cable)によりケーブル長を伸ばせる。2011年末には市場で流通する?

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2011/05/28

WDDDS (Windows Device Driver Developer's Seminar) 2011

2011/5/20 サイエンスパーク株式会社主催のWindowsデバドラ技術者セミナに参加してきた。今回は、USBデバイス開発に関わる発表もしてきた。

Wddds2011

プログラム

  • Windows Touchを実現するドライバ
  • Winsock Kernelを用いたカーネルモードドライバでのネットワーク通信
  • デバイスドライバの高速化 ~速度測定によるボトルネックの特定~
  • WDKの便利なツール Sysinternals Suiteのご紹介
  • 64bit Windowsでのカーネルデバッグ
  • ドライバ署名~ドライバ インストール
  • デバイス仮想化技術(DSF)を用いたUSBシステム開発

全体的に、開発に関わる細かい話が多かった。ずばり困っている人には受けそう。以下、興味深かった話と、私の講演のメモ。

■ Windows Touchを実現するドライバ

流行り(?)のタッチパネルをWindowsで実現するドライバに関する講演。Windows7以降ではHID(Human Interface Driver)でサポートしているとのこと。マルチタッチ(Zoom, Rotate)もサポートしている。

■ WDKの便利なツール Sysinternals Suiteのご紹介

ドライバ開発で役立ちそうなツールの紹介。初めて知るものもあり、興味深かった。将来のトラブルに備え、ちょっと触ることだけでもやっておきたいと思った。

  • DbgView
  • LiveKd
  • ProcDump
  • LoadOrder
  • ClockRes
  • Process Suspender
  • RamMap
  • Secure Delete
  • WinObj

■ デバイス仮想化技術(DSF)を用いたUSBシステム開発

講演してきた。そこそこ好評だった。DSF(Device Simulation Framework)を用いれば、USBデバイス不要で、USBデバイスのシミュレーションが実現できることを簡単に紹介した。今回は、USBカメラ等で用いられるUVC(USB Video Class)について、非圧縮画像・Motion-JPEG・H.264に関する例を示してみた。

なお6/30には、USB規格とUVC規格 初級講座 を開催予定。ここでは1日かけて説明する。最近、USBカメラの開発需要が高まっていると感じている。

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2011/05/15

Cypress USB3.0 FX3 プレゼンビデオ

Cypress EZ-USB FX3 Technology Overview

Cypress USB3.0デバイスコントローラ FX3のプレゼンビデオが2011/5/10に公開されていた。なぜか50分の大作で、風邪気味?の人が話していて聞き取りにくい。以下雑多なメモ。

  • APIは2種類で、"High Level"と"Advanced"。混ぜることもできる。
  • High Level APIは作りこまれたAPIで、USB3.0の基本的通信(コンフィグ、Bulk/Interrrupt/Isochronous)が容易に実現できる。
  • Advanced APIでは、DMAや電源管理といった低レベル機能を制御できる。
  • 画像転送(UVC : USB Video Class)の実現には、Advanced APIを使うようだ。
  • スキャッタ・ギャザーDMA、Bulk Stream APIがある。
  • ARM9コアで動作する。
  • Wndows向けUSBホストドライバサンプルがある。WDF(Windows Driver Foundation), Windows7/Vista, 64bit/32bit対応。過去のサンプルとIO Control互換。

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2011/04/22

スマートフォン/クラウドの医療連携 交流会に参加

第33回新横浜ITクラスター交流会(2011/4/21)に参加してきた。今回のテーマは医工連携。スマートフォンやクラウドを使い倒している医院が、その取り組みについて発表した。

It201104211

患者・家族の意思、経済的・社会的要因 等により、在宅医療のニーズが高まっている。しかし、在宅医療には、医師や看護師、医療スタッフに大きな負担がかかる。医療チームの負担は、患者やその家族にも波及する。また、在宅医療の現場では、医療チームや患者は物理的に分散しており、医療機関の広い連携も必要でもあるため、情報の集約・発信は重要である。にもかかわらず、従来の情報交換方法は、非効率的であった。

在宅医療を推進している桜新町アーバンクリニックでは、iPhone・クラウドを活用して、医療の効率化、さらに新たな付加価値を生み出す試みを行っていた。

  • 医療情報効率化のポイント : いつでもどこでもアクセスできる、統一フォーマット、高い検索性、共有とセキュリティ、バックアップ、安価な運用コスト
  • 良く使うiPhoneアプリ : Medidash, HT Recoder, Dropbox, DocScanner, World card mobile, GoodReader, M2Plus など等 … 医療用でないアプリも工夫して使っている。
  • Googleカレンダー/アドレス帳で、往診スケジュール/住所録の管理と共有
  • Twitterで情報交換
  • クラウド型地域連携システム EIR(エイル) : 一つのカルテを垣根を越えた医療チームで共有
  • 10年ほど前、国の予算で大がかりな医療連携システムを構築したが、助成金が出なくなってからは保守や運用コストがかさみすぎて、今では運用停止??

左から、桜新町アーバンクリニック 片山看護師、遠矢院長、私。

It201104212

スマートフォンやクラウドといったWEB系の分野だけではなく、私が関わっている組込系の分野でも、医療連携に応用できそうなヒントを頂けた。感謝。

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